OSJ KAMI100 2025 100Kの部

トレイルランニング

2023年、2024年に続いて、今年もOSJ KAMI100 100Kの部に参加してきました。

3回目の今年は、総合入賞狙いで突っ込むプランです。

> 99km地点でリタイアした1回目の2023年

> 総合8位、40代年代別2位になった2回目の2024年

大会概要

私の参加した100Kの部は、距離101km。

1周33kmのコースを3周回します。

2025 OSJ KAMI100「COURCE MAP」より

獲得標高の公称値はないですが、COROS VERTIX 2Sの記録で、3周トータルでD+5636mでした。

今年からコースがマイナーチェンジしてて、スタート地点がハチ北のゲレンデ麓からハチ北温泉 湯治の郷に変更となり、後半の山が一部カットになって、1周の距離と獲得標高が減っています。

準備

今年も岡山トレイルランニング協会(OTRA)の方々が会員向けにサポートテントを出してくれるので、荷物は多めにこんな感じ。

スタート時の服装と荷物。
エマージェンシーシート、ファーストエイド、テーピング、ココヘリ端末を入れたジップロックを写し忘れました。
サポートテントに置いておく補給食。
1周目終了時用、2周目終了時用で番号を振っておく。
フラスクに入っているのは高濃度のカーボジェル、1000kcal/本。
右下の粉は粉末ポカリ、27g/袋。
着替え&予備のシューズ。
鉢伏山の稜線は風も強いし、当日はまぁまぁ冷えそうだったので防寒具は必須。
レインウェアはバーサライトを持ってスタートするけど、気温によってはストームクルーザーに変更するつもりで。

ちなみにトレーニングはというと・・・、奥津泉山スカイレースを終えて、次は富山マラソンに参加するつもりでロングトレイルではなくてマラソンの練習をしていました。

都合により富山マラソンに参加するのが難しくなってしまい、急遽KAMI100にエントリーしたので、全然ロング練する間もなく本番を迎えることとなりました。

Y.Kitai
Y.Kitai

とか言いつつ、奥津泉山スカイレースに注力しててマラソンの練習も不十分だったので、富山マラソンに出ても、KAMI100に出ても、トレーニング不十分だったと思われw

・・・と、そんな状況なのですが、昨年完走してるし年代別入賞してるし、せっかくだから総合狙ってみたい!分不相応だとしても狙うのは自由っしょ!ということで、プランAは総合狙いで1周4時間23分、3周で13時間20分ほどを目標にしました。

レース本番

1周目

スタート前に写真を撮っていなくて、これは翌朝の写真です

今年も整列時点からほぼ最前列に陣取りスタート。

今年からのコース変更に伴い、スタート直後はハチ北温泉街の急登なロード、からの、ハチ北のゲレンデの急登な舗装路、と続きます。

前を走るのは15~20人くらい、結構速くてついて行くのはキツイので見送り。

本当は更にもうちょっとペースを落としたかったのですが、すぐ後ろに10人くらいの集団が来ていて飲み込まれたくなかったので、結構上げ目で登っていきます。

そのまま序盤の高坪山を通過して、最初のWSに着いたのはスタートから1時間2分後。

予定より5分速く、序盤から突っ込むにしてもやっぱちょっと飛ばし過ぎです。

だいぶ選手もまばらになってきて走りやすくなってきたので、そこからは少しペースを落ち着かせつつも、当初の予定通り1周目から突っ込むという強度で進行。

・・・したのですが、スタートから2時間ほどで早くも胃がしんどくなってきました・・・。

カーボジェルを身体が全然受け付けない・・・。

カーボジェル以外の補給は、アミノショット1本と、カロリーメイト(200kcal分)、あとは粉ポカリだけ・・・と、ほとんどのカロリーをカーボジェルに頼っているので逃げ場がない・・・。

幸いエネルギー切れはまだ感じていないので、何とか手持ちの補給食でしのぎつつ、脂質代謝の範囲に収まるように出力を上げすぎないように耐える形で走り続け、1周目を4時間13分52秒で終えます。

2周目

サポートテントに着くとすぐにAMINO VITAL マルチエネルギーを摂取。

気まぐれで買ったからとりあえず持ってくかーくらいの軽い気持ちでドロップバッグに入れていたのですが、補給が足りてない状態で走っていたのでめっちゃ染み渡ります。

ここでカーボジェルを補充する予定でしたが、そもそも消費も半分くらいしかしていないしどうせ飲めなさそうなので予定変更。

おいエナ(549kcal)、アミノショット(109kcal)、カロリーメイト(200kcal)、粉ポカリ(400kcal)で補給を賄うことに。

やはりおいエナが正解か・・・、TAMBAでもめちゃくちゃ助けられましたが、私は合っているようで、全然負担なく摂取することが出来ます。

2周目に入り、再び温泉街の急登、ゲレンデの急登と登っていきますが、1周目突っ込んだことに伴って、脚はしっかり終わってます。

1周目は予定より5分早く進行した最初のWSまでの区間も、2周目では予定より4分遅れの1時間11分かかり、さらに次のエイドに着くころには早くも貯金がゼロに。

何とか踏ん張りたいところですが、そのままジリジリと予定より遅れていきます。

遅れていくので後ろが気になるところですが、前はもちろんのこと、後ろにも選手が全然見えません。

あまりにも選手を見ないので本当にレースを走っているのか不安になるくらいですが、WSやエイドに着くとスタッフの方がいらっしゃって一安心w

そして2周目の終盤、右膝が痛み出しました。

コース変更に伴って周回コースの後半が結構走れるコースになっていて、ロング練を十分に積めていない中で1周目から結構走っていたのでそのツケが出たようです。

疲労感もかなり強いし右膝も痛いしで、下りのペースが上げられないなーと走っていると、この周回初めてとなる選手との遭遇(追いつかれた)。

スタート直後から登りのロードで無理せず下がっていたので、ペース落ちたら絶対追いつかれるだろうと予想していた通り、ゼッケンナンバー1、2024年OSJシリーズランキング1位の小林選手にキャッチされました。(昨年のKAMI100、40代年別1位、私は2位)

少しお話しさせていただきながら下っていくも、やっぱり同じペースで進むのはちょっと、いや、結構しんどいので自分は遅れていきます。

2周目も残すは温泉街の下りだけですが、さらに2名の選手に追いつかれ、抜かれます。

一人は女子トップの冨澤選手、もう一人は先日の奥津泉山スカイレースでもお会いした前田選手。

2周目のスタート時に温泉街の登りでスライド(あちらは1周目のゴール直前の下り)していましたが、2周目で10分前後の差を逆転されたようです。

そのままスタート地点にたどり着きました。

2周目は4時間48分13秒と1周目より30分以上遅く、予定より17分遅れです。

ペースはどんどん落ちているので、3周目は更に落ちること必至な状況で、総合云々の次元では既にありません。

(・・・というか、この時、予定より30分くらい遅れていると勘違いしていました・・・w)

疲労感だけでなく、1周目の終盤から出ている右膝の痛みも結構悪化していて、とにかく下りが辛いです。

周回が終わった丁度良いタイミングなのでここで止めるということも考えられます。

・・・が、今回はそんな選択肢は持ってきてなくて、こんなこともあろうかと、ちゃんとプランBを持ってきています。

プランB・・・、

「それなりに長い距離のレースで突っ込んで、脚が終わった後も止めずに頑張る」

というメンタルトレーニングのスタートです\(^o^)/

3周目

サポートテントに着くと、まずは着替えから。

1周目、2周目も風が強い箇所はまぁまぁ冷えててレインウェアのバーサライトを羽織ったりしていましたが、3周目はその比ではないので、ここでしっかりと着込みます。

最初から来ているミレーのアミアミの上に、mont-bellのジオラインM.Wを着て、インナーファクトのウルトラライトTシャツを着て、バフを首に。

なぜこのタイミングwww(photo by nfumiaki)

あまり頭が回っていないので多少もたつきながらも着替えと補給を済ませて3周目に入ります。

小林選手は2分前に出ていましたが、冨澤選手と前田選手はエイドワークで抜く形に。

とにかく前を行く小林選手を目標に頑張ろうということで、温泉街の急登なロードと、ゲレンデの急登な舗装路をほぼ全て走ります。

「あれ、これもしかしたら2周目より速いペースでいけるんじゃね・・・?」とか思いましたが、脚が持ったのはそこまでで、トレイルに入ったら完全に売り切れ・・・。

再びペースが落ちていきます。

前を行っていた小林選手はとっくに見えなくなってますし、逆にゲレンデを走り倒したので後ろは見えないし・・・と、再び長い一人旅。

苦しみながら進んでいると、最終エイド兎和野高原の手前で再び前田選手にキャッチされます。

この終盤に至っても登り走ってるー、つえー、とか思いながらすぐに千切られ、エイドの直前では冨澤選手にも抜かれつつ、ほぼ同時にエイドに入ります。

エイドでは補給をしながら、冨澤選手と「頑張れば15時間切れますねー」とか、自分は全然頑張れないのに話していると、もう一人の選手がエイドに入ってきます。

総合はもう無理ですが、一応、年代別入賞も意識しているのでw、やべっと思って慌ててエイドを出ます。

エイドを出た後は、とりあえず15時間切りを目指して走ってみるかーと走り出します。

もう残りも少ないのでやるだけやるかと思って、ここまで温存していた体幹をしっかりと使った走り方で。

すると、直前に飲んだカフェインカプセルの影響もあってか、めっちゃ気持ちよく走れる・・・!

登りもなんかめっちゃ走れるようになり、走りまくって前を行っていた前田選手をパス。

下りも普通に走れるので、ガンガン走って進んでいきます。

この区間のペースは最早2周目どころか、1周目のペースすら上回っているんじゃないかという感覚で、このままゴールだーと突き進んでいたら、最後の最後、温泉街の下りで後ろから颯爽と冨澤選手に抜かれます。

マジか!と思いながらも追いすがることはできず、そのままゴールとなりました。

いやー、疲れたーーー
目の前が温泉で直行できるの最高過ぎる(*´▽`*)

リザルト

3周目は実に5時間31分37秒もかかり、リザルトは14時間46分07秒、総合10位、40代年代別2位となりました。

昨年に続いて今年も40代年代別2位・・・!
そして同じく昨年に続いて今年も40代年代別1位の小林選手は帰ってた!(;・∀・)

区間ごとのタイムはこんな感じになりました。

いやー、完全に突っ込み過ぎですね。

やっぱ総合入賞を狙うにはまだまだ走力が足りてなかったということですねー。

そしてめっちゃペース速く走れていると思ってた3周目の兎和野高原以降の区間も、全然2周目と同じくらいと速くないし・・・!w

まぁ、総合を狙うプランAとしてはダメダメでしたが、完走はちゃんとできたので、メンタルトレーニングするというプランBは達成できたのかなと思います。

KAMI100は(私の走力だと)ウォーターステーションやエイドステーションごとの間隔が1時間ほどと短いので、非常にチャレンジしやすい良い大会です。

早々に脚が終わりましたし、もちろんしんどかったですが、そこまで長かったという感覚もないですし・・・。

Y.Kitai
Y.Kitai

完全に感覚が麻痺っとるがな・・・(;´_ゝ`)

次戦の予定

次戦はKAMI100から3週後、進んでも進んでも残り距離が全然減らなくて長いとしか感じないTAMBAの、シリーズ戦の予定です。

KAMI100の70Kの部より短い、距離58kmなのに、制限時間が18時間半とたっぷりあるので、興味のある方は是非\(^o^)/

ツクツク!!!「【第1戦】氷上青垣グレートトレイル「58km」 〜2026TAMBAシリーズ〜

(((KAMI100の70Kより全然時間かかると思うのでご注意を(;´_ゝ`)

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