兵庫県丹波市で行われた氷上青垣グレートトレイル(HAGT)に参加してきました。
大会レポートです。
大会概要
2024年11月23日、24日に丹波市で行われたトレイルランニング大会・・・、いや、アドベンチャートレイル大会です。
距離58km、D+5400m、コース図は以下の通りです。
距離に対する獲得標高もコース図も普通じゃないですね(;´_ゝ`)
完走するとアレの出場権(審査通過)が与えられます。
それをどうするかはさておき、とりあえず一回丹波の山を走ってみたかったのでエントリーしてみました。
KAMI100から中3週間となるので、回復具合が懸念事項ではあったのですが、一応ある程度走れるようにはなってきたので何とか完走できるかなぁと挑戦してみることに。
また、エントリーサイトがモシコムやランネットではなくツクツクというサイトだったのですが、こちらはチケットの在庫数が購入者側も見える仕組みになっていて、最初見たときは195枚くらいありました。
これたぶん元々200枚で、5枚くらいしか減ってないんだよなぁ・・・と、そういう意味でもエントリーするのに非常に躊躇しましたがw、まぁいっかーとエントリーしました。
残数見えるのって、ある程度減ってればエントリーのハードル下がりますが、全然減っていないとエントリーのハードル上がりますねw
また、ツクツク自体がちょっと見にくいのもありますが、大会の情報自体が、全体的にスマホで情報を確認するハードル=エントリーハードルがちょっとあって勿体ないなーと思いました。
準備
荷物と服装はこんな感じにしました。
※ここには写していませんが、出走直前に寒かったのでアンダーアーマーコールドギアを追加で着ました
補給は、
- カーボジェル1L 2400kcal
- ピーナッツバター100g 600kcal
- アミノショット赤1つ 109kcal
- カフェインカプセル10粒 500mg
- MAGMA6包
で大体3,000kcalほど所持。
参加人数が少ないし、SNSを調べてみると数日前に丹波市で熊の目撃情報があったような感じだったので、必携品にはない熊鈴と、熊撃退スプレーまで所持しておきましたw
いやほんと熊怖いです(;´_ゝ`)
熊鈴を鳴らしてたって普通に鹿とかよく見るわけなんで、熊も別に逃げないケースが普通にあるでしょうし・・・(;´_ゝ`)
スタート
今回のレースは23時スタートと、翌朝の5時スタートが選べます。
制限時刻はどちらも17時半で、23時スタートだと制限時間18時間30分、5時スタートだと制限時間12時間30分となります。
5時スタートはUTMB Indexが700以上ないと完走出来ないよって書かれてたので、600ほどの私はもちろん23時スタートにエントリー。
深夜にスタートなので、お昼ご飯を食べた後にしっかり昼寝をしてから晩御飯を食べて出発し、現地に22時に着きました。
受付を済ませてからとりあえずテンションの上がる写真を2枚ほど撮影( ̄▽ ̄)
現地は思いのほか寒かったので、スタート時点の服装はミレーのドライミックメッシュ、アンダーアーマーコールドギア、モンベルジオラインM.W、Tシャツと、そこそこの厚着にしておきました。
23時スタートの出走は私含めて8名、定刻にレーススタートとなりました。
序盤
スタート直後からシングルトラックの登りで、前3名、中4名、後1名という感じに分かれて、私は中4名に入りました。
もうちょっとペース的には上げられるかなという感じだったのですが、コンディションにあまり自信がなかったのと、初めての丹波の山で勝手が分からないので今回の作戦はとにかく「いのちをだいじに」!!w
参加者も少ないですし、順位やタイムは全く気にせず完走を目標としつつ、「KAMI100で出た右膝の痛みを再発させない」をテーマとして脚に優しい走りを心掛けます。
同じパックのお二人が話しているのと聞いていると、今年のKAMI100にも出られていたようで、私も少しお話させてもらいながらゆっくり目に走っているのですが・・・、下りになるとどんどん置いてかれる・・・。
脚を温存云々以前の置いてかれ方で、KAMI100の時もそうだったのですが、どうも私は登りに対して下りが全然成長していないのかなという印象を受けます。
ロードに入ったところ、自然と前に出ていく形になったので、パックとはそこでお別れして、単独になりました。
単独になって知らない山は・・・やはり怖いですねw
しかし、序盤からそうなのですが丹波の山は、
登りは全部急登!
下りは全部急斜!
そしてコースマーキングをちゃんとしてくれているのだけど、それでも間違えちゃう\(^o^)/
だって、、、舗装路沿いに以下の壁があっても登ろうなんて思わないじゃないですか・・・。
矢印あるけどもw
なんかロープ垂れ下がってるけども・・・w
そんなこんなで、幾度となく道を外しては戻しつつ、進んでいきます。
もちろんルートをCOROS VERTIX 2Sに入れてナビゲーション付けてます。
ルート逸脱アラートにも助けられました。
気温は結構下がっていて予報でも5,6℃だったので、山ではもう少し寒かったのだと思います。
レイヤリングはかなり適切で、行動し続ける限りは丁度良かったですが、風の強い箇所が続くとちょっと冷えました。
レインウェア羽織れば良いのですが、まぁそれをするまでもないかなという微妙なところでしたがw
中盤
徐々に夜が明けてきました。
そして、右膝が痛くなってきました・・・_| ̄|○
脚に優しい走りとは何だったのか。
痛みが出るとしても終盤くらいかなーと思っていたのですが、まだ半分ほどで登りも下りもいっぱい残っています。
まだそこまで痛みは強くないものの、これは最後まで持たないよなぁと思いつつ、いずれにせよ進むしかないので進みます。
右膝は痛いものの、夜が明けてきて丹波の山が徐々に視界に広がってきて、すごく気持ちの良い朝に心は癒されます。
めちゃくちゃ過酷なのですが、景色がすごく良くて、すごくチャレンジしがいのあるいいコースです。
そして36km地点、最終エイドです。
リタイアするならここなのですが、まだリタイアするほど右ひざが痛いというわけでもなく・・・、うどんを頂きながら休んでもう少し続けることにしました。
まぁ、この先に気安く止められる場所なんてないんですがねw
終盤
最終エイドを出た後も、続くは急登、
そして急登、
そして急斜です。
必携品にもありますが、丹波のコースはほんとグローブ必須ですね。
古くなったサイクルグローブをしてったのですが、耐摩擦性もグリップもあるちゃんとしたトレッキンググローブの方が望ましいと思われます。
そして右膝が痛い、もう痛み始めたというフェーズは過ぎており、しっかり痛いです。
整骨院の先生から私の右膝の痛みは大腿四頭筋の疲弊によるものだと聞いていたので、時折ストレッチを挟みながら、何とか進んでいきますが、まぁ根本的な解決には至りません。
また、今までの大会では感じたことのないものが初めて出てきました。
眠気です。
KAMI100の方が競技時間は長かったものの深夜2時前にゴールしているので眠気をしっかりと感じることはありませんでした。
今回は23時スタートでそもそも夜通し走ってますし、10時を過ぎる頃にはまぁしっかりと眠くなってきました。
カフェインカプセルも飲んでますが、2時間に1回くらい100mgにしているので、切れたタイミングではまぁ眠いです。
(合計400mg消費)
流石にエイドで突っ伏したり、立ったまま寝そうになったりするほどではないものの、これが100mileとかになってくるとさらに競技時間も伸びてくるわけなので、眠気耐性の無さがネックになりそうだなーとか考えながら足を進めていきます。
進むにつれて、右膝の痛みはどんどん深刻化していき、ストレッチをしてもどうにもこうにも引かなくなってきました。
右膝の痛みですが、着地したときに痛い、わけではなくて、痛みが出るのは足を身体の前に出すために膝を曲げたときです。
特に登りを進んでいるときにその痛みが顕著に出るので、右足は前に出さずに、左足だけ前に出すような形で進むことでしのぎつつ進みます。
すると・・・、左膝にも同じ痛みが発生してきました\(^o^)/
まだ痛み始めなのでそこまで深刻ではないものの、このままいくと両足共にしっかり痛くなってしまって、進めなくなる恐れが・・・。
膝の痛みを出さないために、膝を極力曲げないために試行錯誤した結果、足を前に出し過ぎず、身体の真下に足を付きつつ、登りではさらに骨盤も少し後ろに傾けるようなイメージで懐を作ると腰に負荷はかかるものの膝を曲げなくて済むので、痛みを生じさせずに進めるようになりました。
それを続けた結果・・・、何かそもそも痛みが消えてきたし、登りも悪くないペースで登れるし、下りも少し走れるように・・・。
もしかして膝の痛みを出さないために必要だったのって、脚に優しい走りとかいう強度的な話ではなく、フォーム改善だったのでは・・・。
膝の痛みについては別のブログ記事にも書いてみたので、気になる方はこちらをどうぞ。
そのまま順調に距離を消化して最後の最後の登り、やはり最後もかなりの急登ですが・・・、かなり久々に他のランナーが見えました・・・!
そもそも順位気にしているわけではないのですが、この段階で見えたら「これは抜けるんじゃね」って思いますよねw
山頂が最終チェックポイントだったのですが、山頂までには追いつくことが出来てほぼ同時にチェック通過!
あとは下りを残すのみ、追いつけたのでペースはこちらの方が上なのでいけるか・・・と思ったら、猛烈な勢いで下って行き、1分と経たずに視界から消えました(; ̄▽ ̄)
あれは無理ですわ・・・、サラ脚でも付いて行くのは無理ですw
ゴール後にお話ししたら、低血糖でふらふらになってたそうなのですが、追いつかれてスイッチが入ったそうですw
それにしてもあの速さはヤバかったですw
置いていかれましたが、そのまま私も自分のペースでしっかりと下り切り、何とか完走することが出来ました!
感想
中盤から膝の痛みが出てしまい、止めようかどうしようかずっと悩んでいましたが、レースを続けることで膝の痛みを出さないための光明が見えてきたので、結果的に続けてすごく良かったです。
膝の痛みがあったので、体力的に、脚の筋力的に限界まで出し切るということはなかったのですが、メンタル的には結構やられてもいたので、それを乗り越えられたという意味でも良かったです。
オーガナイザーのプロトレイルランナー中谷さんにゴール後に「まだ余裕ありそうw」と言われましたが、ある意味でその通りでもありつつ、意図的に余力を残したわけでもないですw
フォーム改善で膝の痛みを克服することが出来たら、確かに100kmくらいまでは行けそうかなという気もしましたが・・・、まぁどうでしょうね(;´_ゝ`)
あと、下りが周りと比べて数段劣っているなと今回より一層感じたので、膝の痛みを克服する一環としても、ちょっと大腿四頭筋を中心に筋トレをちゃんとやろうかなと思いました。
体重も169cmで現在53kg前後なのですが、体脂肪率は維持しつつ、もう2kgくらいは筋肉を増やしたいなぁと。
大会については、シリーズ戦は規模的にも参加者数的にもローカル感は強いのですが、ふらっと参加した私も非常に楽しむことが出来ました。
今回から学生ボランティアの方も多く参加してくれているようで、WS、エイドでとても助けていただけました。
オーガナイザーの中谷さんも色んな所に出没してw、選手を楽しませてくれていました。
これから第3戦、第4戦と2025年のシリーズ戦もまだまだ続いていくようなので、興味がある方は是非気軽に参加してみていただければと思います。
ちなみに、冒頭にも書きましたが、丹波の大会はコースが過酷なので、トレイルランニング大会ではなく、本当にアドベンチャートレイル大会だなと思いますのであしからずw
シリーズ戦ではありますが、今回の私みたいに単発参加ももちろんOKです!
第3戦の64K、もしくは第4戦の70K or 140Kを完走すると、アレの出場権(審査通過)も得られますよ(´_ゝ`)