挑んできました、比叡山インターナショナルトレイルラン50マイル!
そして見事に跳ね返されました!!!;つД`)
大会レポートです。
大会概要
比叡山インターナショナルトレイルラン。
コース設定は50mile、50km、23kmの3種類。
50mileは獲得標高5,500m!
そんなプロフィールにあって、とにかく制限時間が短く、11時間半!
最初の関門は51km地点にあり、7時間半。
これは昨年の50kmの部の男子出走者640人中26人しかクリアしていないタイムで、最初の関門の時点でかなり厳しいタイム設定がされています・・・。
もちろんマイルの選手はその後さらに30km走ります(´_ゝ`)
そもそも50マイルは、エントリー条件が100km以上のトレイルラン大会完走、もしくは、フルマラソン3時間以内、です・・・。
そんな高ーいエントリー条件がありつつ、昨年の完走率は25%ほどだったようです(´_ゝ`)
コースはこんな感じです。
延暦寺の根本中堂をスタートして下を反時計回りにぐるっと回って根本中堂に戻り(19km)、上を時計回りにぐるっと回って根本中堂に戻り(51km)、もっかい上をぐるっと回って根本中堂に戻ります(80km)。
上の2周目は、上周回の序盤にある左に飛び出した下りと登りはショートカットする形となります。
先述の最初の51kmの関門である7時間半をクリアすることが出来れば、上の2周目に入れるということになります。
装備やら
こんな感じにしました。
靴&靴下は直前まで悩んでいたのですが、試しに購入してみたRxLの靴下がいい感じのフィット感、かつ、厚みがあったので、Asics FUJI LITEが私の足にはちょっと幅広だった問題を解消してくれたので、この組み合わせで行くことに。
装備類はレインウェアだけ新調して、今までトレランを始める前から持っているモンベルのストームクルーザーを持ってってたのですが、モンベルのパーサライトを購入して100gくらい軽量化。
補給はジェル少なめだけど、いつも通り糖質を混ぜ混ぜしたものを2,500kcalほどソフトフラスクに入れて持っていきました。
50マイルは51kmの段階でデポバッグを利用できるので、そこに500mlのソフトフラスク2、250mlのソフトフラスク1、アミノショット2、MAGMA2を置きました。
カジリッチョは前日にダイソーで見かけて美味しそうだったのでw
スタートから下半分(19km)
当日の天気は快晴!
絶好のトレラン日和・・・ではなくw、スタート前からすでに日差しが熱い(;´∀`)
予想最高気温は27度ながら、これは体感30度いく時間帯もあるだろうなぁと不安になります。
事前にある程度は暑熱順化を試みたものの、十分とは言い難かったので。。。
てことでスタートです。
別に前の方である必要はなかったのですが、2列目くらいからスタート!
出だしのパレード区間は大会プロデューサーの鏑木さんの先導で走り出すのですが、登り坂でもガンガン走ってって既にはっやいw
階段に差し掛かったくらいで前について行くのは止めて、マイペースで走ります。
マイペース・・・と言っても、自身の走力に対して50マイルの11時間半という制限時間はとてもとても短いので、とにかくプッシュし続けないと間に合わない!
制限時間との戦いになることは分かりきっていたので、事前に以下のタイムチャートを作成してスマホの壁紙に設定しておきました。
他の方のブログと、距離と獲得標高を元に計算して作成したタイムチャートですが、実際に走ってみて結構ズレてたので、参考にすることはお薦めしません・・・!
スタート直後なので当然脚はフレッシュ。
ひらすらプッシュしまくって、
「流石にいくらなんでもこれはプッシュしすぎだよなぁ・・・、最初のエイドに着くの、予定より10分くらい早いのでは・・・」
などと思っていたのですが、実際に着いたのはスタートから80分後。
予定では79分www
これでオンスケとかウソでしょ・・・とのっけから絶望します;つД`)
分かってはいたつもりでしたが、自分の想像以上のペースで進行しなければならないということに焦りを覚え、下りでも出来るだけ稼ごうと、脚をやや削りながらも下りも飛ばしていきます。
・・・とそんな14km過ぎ。
下りを飛ばしていたところ、足が引っかかって上体だけが前に投げ出される形に・・・。
これはもう転倒不可避、せめてダメージを最小限にと一番筋肉の厚い上腕に犠牲になってもらう形で着地・・・!
めっちゃ痛くて気も動転したものの、とりあえず骨折のようなダメージは感じられなかったので周りのランナーにとりあえずは大丈夫な旨を伝えて邪魔にならないように端に。
落ち着いてダメージを確認すると、
- 落ちた右肩は軽い打ち身程度で腕の可動は全く問題なし
- 右ひじ周辺は擦過傷が結構あるけどまぁ痛いだけ
- 右ひざも打っていて痛い、そしてちょっと肉がえぐれている
右ひざの状態次第ではこれはリタイアか・・・と危惧するも、数分ほど経つと痛みはあるものの、どうやら走ることにそれほど影響は無さそう。
リタイアするにせよ止まっててもしょうがないので、19km地点がスタート地点である延暦寺 根本中堂になるので、とにかくそこまで走って考えてみることに。
とりあえず走り出してみると、痛みはあるものの割と問題なく走れそう。
特に登りは全く支障がないので、もたての登りもプッシュすることが出来・・・、というかむしろアドレナリンが出てそれまで以上のペースが出ているような・・・。
最初のエイドで絶望したのもどこへやら、転倒と停止があったにも関わらず、19km地点の根本中堂には予定の2時間40分より5分早い2時間35分で辿り着けました。
そこで救護の方に応急処置をしていただき、「膝の怪我は結構深いからこれは縫わなきゃかもねぇ・・・」と言われ、うへぇ・・・と思いつつも、脚は動くのでここで止めるという選択肢はなく、再びレースに復帰。
救護していただいたので、エイドの出発は2時間40分と、貯金がなくなる形になりました。
上半分1周目(20km~51km)
上半分に入ってここからがむしろ本番・・・というつもりで臨みたいところですが、まぁ最初の19kmで脚の疲労もありますし、物理的なダメージもありw、当初イメージしていたような疲労感より全然疲れた状態です。
と言っても、出来ることをやるしかないので、ひたすらタイムチャートとにらめっこしながらプッシュし続けます。
この区間は、もちろんずっときつかったですが、特にこれといったことはなく、淡々と、必死にこなすだけでした。
一番暑くなるであろう14時台が、ちょうど遮るものが何もないロード区間だったのは堪えましたが、暑熱順化が上手く出来ていたのか、暑いは暑いながらも、パフォーマンスに影響を及ぼすような感覚はありませんでした。
皆生の灼熱に比べれば・・・w
何ならびわ湖マラソンの時みたいな極寒より、今回のような気温の方が私は快適かも。
再びスタート地点の根本中堂に戻ってきてタイムは7時間15分!
最初の関門を突破することができ、タイムチャートとの誤差も1分。
ただ、走ってるときは5分遅れだと勘違いしてましたが・・・w
いずれにせよ、その後出来るか出来ないか、脚が残っているか残っていないかは別として、2周目に挑戦する権利を獲得することに成功しました。
昨年出場したOSJ KAMI 100でのリタイアの悔しい思いがあったので、今回の比叡山では、とにかく可能性のある限り突き進むつもりで大会に臨んでいました。
上半分2周目(51km~)
てことで2周目へGO!
スタートゲートをもう一度くぐる形で2周目に入っていくのですが、ここでのMCとギャラリーの盛り上がりが凄かった!
2周目に臨む人は皆勇者と言わんばかりの感じで応援してくれて、めちゃくちゃテンション上がりました。
・・・が、2周目開始早々もまぁまぁな登りなので、割とすぐウォークに切り替え・・・w
いや相当疲れてるしね・・・w
最初のエイド、せりあい地蔵に着いたのはスタートから7時間45分。
タイムチャートでは7時間41分なので2周目スタート時点とほぼ変わらず!
…と、そこまでは良かったのですが、そこから一気に走れなくなり、脚が終わってしまいました………
何とか走ろうとするも、全然ペースが上がらない…
次のウォーターステーションまで1時間ほどで行かなければならないのだけど、、、走れない。
これは……、完走は厳しいか……
ほぼ走れずに歩き中心で進み、結局次のウォーターステーション、南庄給水所まで1時間半ほど要してしまい、着いたのはスタートから9時間11分後。
タイムチャートからは29分遅れ…
脚も終わってて、これは完走はもう無理かなーと、一応ここでのリタイアは可能かと聞いてみると不可で、次の仰木エイドまではいずれにせよ行かなければならないとのこと。
と、そんなやり取りを聞いていた近くのマイルの選手から、「え!?もうそんな時間なんですか!?」と聞かれました。
「間に合わなくはないけど結構プッシュしないと厳しい」旨を伝えたのだけど、それは自分自身にも言えたことで、結構プッシュしたら何とかなる可能性がまだなくはない!
じゃあとにかく行けるとこまで行くかー!と思い直し、そこからの登りをひたすら走る…!
さっきまでヨレヨレでほとんど歩いてたのに、何か登りを走れてる(;・∀・)
謎に復活しつつ、走っていると、後ろから更に速く走ってくるマイルの選手が。
聞くと、40kmほどで一度潰れたものの復活を果たし、最後の望みをかけて猛プッシュしているとのこと。
そしてタイム的にも、おそらく自分のペースが可能性のある最終便じゃないか、とのこと。
まぁタイム的にそうだよねーと思いつつ、しがみつこうとするも、とてもじゃないけど追いすがれるペースではなかったので早々に千切れ。
万事休すながら、とにかく次のエイドまでは必死に走って、何とか仰木エイドにスタートから9時間46分で到着。
この区間で結構タイムを取り返したのでこの時点で20分遅れまで戻せたものの、一度復活した脚も再び終わりを迎えようとしていたので、さらにタイムを取り返すというのは流石にもう・・・。
さて、止めるかなーと思っていると、エイドのお兄さんが、
「まだいけますよ!ここから下りなのでキロ4分で次のウォーターステーションまで飛ばせば!」
65km地点でキロ4分とか何言ってんのwww(;^ω^)
と、こちらはどうでもいい(ぉぃ)のですが、お姉さんが素敵な笑顔で
「まだ行けますよ!頑張りましょう!」
と言うのはズルいw(;´Д`)
間に合うとかは完全にあり得ないので置いておいて、ここでリタイアして回収を待つというのはそりゃ無理じゃないですかw
下った先の元三元帥ウォーターステーションでもリタイアは出来るとのことなので(流石に間に合わないのに登り返して横川エイドまで行く気力はないw)、仕方がないのでとりあえず元三元帥ウォーターステーションに向かうことに。
ペースは、、、頑張るけどもキロ6分くらい……!\(^o^)/
だよねーーー、と思いながら下りきって、到着したのはスタートから10時間12分。
次のエイドが最終関門になっていて、そこまで28分で行かなければならないのだけど、一周目ですら41分かかっていたので、これはマジで不可能。
既にリタイアしているマイルの選手もそこに数名おり、私もリタイアとしました。
感想
個人的に今年の上半期最大の山場としていた比叡山インターナショナルトレイルラン50マイルですが、結果としては70km地点でリタイアとなりました。
後からタイムを振り返ってみると、やはり55~65km区間の大ブレーキが致命的でした。
ただ、大ブレーキがかかった時点で結構諦めムードが自分の中にあって、その中でも復活を信じて1分1秒でも早く次のエイドにと死力を尽くせたかというと、ちょっと甘かった面もあったかもしれないなーと、後から振り返ってみて思います。
その区間のロスを15分くらいに抑えられていたら、まだチャンスはあった可能性がありますし。
リタイア時点で脚は完全に終わっていたので、横川への登りと根本中堂への登りの二本をこなせたとは思いませんが、70km地点の先、75km地点まではチャレンジを継続できたかもしれません。
いずれにせよ50マイルを完走するには登れる脚が無かったです。
特に比叡山のコースは急な登りと急な下りが多く、それに対応した脚というのを作り上げる必要があるなと感じました。
また、長い下りからの登り返しという箇所も多く、それもかなり脚に堪えるものがありました。
大きな宿題を残してしまったので、来年またリベンジかー・・・とちょっと面倒に感じるところもありますがw、リベンジできればなと思います。