[50マイル完走!!!] 比叡山インターナショナルトレイルラン2025

トレイルランニング

昨年初挑戦し、関門に間に合わなくなって70km地点でリタイアした比叡山インターナショナルトレイルランの50Mile。

再挑戦し、何とか完走することが出来ました!

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レースプラン

距離80km、獲得標高5,500mで制限時間が11時間半と超短い比叡山50マイル。

今年は開催時期が例年の5月から3月に変更になると共に、制限時間が更に短くなって11時間15分になりました ;つД`)

…なのだけど、直前に大比叡山頂を回避するルート変更が発表されて、ちょっとだけ完走が楽に。

ということで、調子に乗って11時間切りのタイムテーブルを作成しました。

このタイムテーブル通りに巡行できたら余裕を持って完走できる、遅れても何とか15分以内で必死に食らいつけば完走できる!!

という感じ。

正直なところ、直近のトレーニング量から客観的に見ると、そう悪くない確率で完走出来るんじゃないかなーと思ってました。

そう、直前の週末に気管支を痛めるまでは……

10分弱のセグメントをガチって、突っ込みすぎたのに粘りまくった結果、急性気管支炎のような症状が出てしまい、ジョグすらままならない状態に(;´Д`)

マジでいらんことしたーと後悔してももはや手遅れ。

何とかジョグは出来るようになったものの、心拍は高いし呼吸も普段より辛くてコンディション的にはとても微妙な状態。

レース前2日間のフルレストを挟み、回復具合はよくわからないままの出走となりました。

スタートから下半分

というわけでスタート。

あれ・・・後ろにいる方、どっかのNoteで見たような・・・w Photo by OKD
Photo by Susumu Saishoji(@decoo224)

開始直後は鏑木さんの先導に付いていきます。

去年はその先導すら「速いなー」という感じだったのですが、今年は普通に「ジョグだねー」という体感。

やっぱしっかり成長出来てる!?

と感じながら序盤をこなしていきます。

気管支の状態は、、、完治はしていなさそうだけど、とりあえず邪魔にはならなさそう。

心拍が160bpm超えるほど上げたらクラクラする感じは変わらず。

ただ、そもそも160bpmは上げ過ぎだから、強度上げ過ぎない限り差し支えない、というか、ちょうどいいリミッターになるんじゃないの、と、そんなわけないけど前向きにとらえておきます(´ε` )

リミッターはあるものの、序盤の強度は高め…!

ちょっと飛ばし過ぎかなー、どうかなーと思いながら走り続けてあと一息でA1 ロテルド比叡。

とロードに出た瞬間、妻と娘が待ち構えててビックリ(観光しているものとばっかり思ってたので)。

妻「結構だまになってんなー」と口が悪かったので、本人の希望により音声はカットしていますw

応援に元気を貰いつつ、脚は止めずにw、エイドに向かって着いたのはスタートから1時間11分後。

11時間のタイムテーブルより9分早い。

うん、これはしっかり速いわ…\(^o^)/

というか気管支炎の影響で、いまいち主観的強度が分かりにくい!

上げ過ぎたらすぐクラクラするから分かるのですが、、ちょうど良い中強度みたいなのがよく分かりません。

Photo by Susumu Saishoji(@decoo224)

まぁ無理はしないように………と思いながら下っていたところ、補給に気を取られて躓く。

足がもつれる。

あ………、

これはコケるわ………\(^o^)/

何とか肩で受け身を………

いや、いっそ回ってしまえ

と、前回り受け身の要領で回転してそのまま起き上がる。

おお、なんか無傷だw

ザックがいい感じにクッションになってくれて、痛めた箇所がなさそう。

クッションになってくれたザック、使用わずか3回目のS/LAB ULTRAもノーダメw

あわや昨年の比叡山の二の舞かと思いましたが、幸いにも事なきを得ました(;´∀`)

そんなことがありつつも、淡々と走ってA2 根本中堂に戻ってきてゲートを通過したのはスタートから2時間29分後。

11時間のタイムテーブルより8分早い。

疲労度は強いものの、まずまずのペースで進行できています。

上半分 1周目

上半分に入ってまずは長い長ーい下り。

かなり脚が削られるなーと思いながらもテンポよく下り切って登り返し。

この登りは中々に堪える登り、走るのは無理なので全歩きですが、なるべくテンポ良く登るように心がけて進みます。

山頂手前にあるA3 せりあい地蔵に着いたのは予定より12分前!

結構この区間でまくってます、良くも悪くも・・・ですが。

せりあい地蔵を過ぎて横高山のピークを越えて、次のWS南庄給水所までの区間ですが、個人的には一番苦手な区間かも・・・。

昨年タイムアウトの原因となる大ブレーキがかかったのも2周目のこの区間でした。

そこまで急な登りだったり急な下りだったりがあるわけではないのですが、なまじ斜度がきつすぎない分、比叡山50マイルで求められる「終始一定以上のペースで淡々と走り続ける」ということが一番負担になる区間という印象があります。

このA3からWSまでの間の微妙にだらだらした区間が苦手です・・・。

上半分1周目では特に、「もう一度同じペースでここを通るのだ・・・!」ということを強く心に刻みながら、速すぎず、遅すぎず、淡々と進みます。

なお、この区間にも1ヶ所いいところがあって、コース全体を通して唯一、ロープを張っているほどの急な下りがあります。

距離的には短いのですが、「あははー、これこれー」と思いながら、楽しく下っていきます(完全に丹波に毒されとるw)。

また、この日は結構気温が低くて、お昼になっても全然気温が上がらず、速すぎず遅すぎずな強度で結構寒さが堪えてきたので、この辺りでちょっと厚手のレインウェア、モンベルのストームクルーザーを着ました。

スタート前に薄手のレインウェアのパーサライトと、厚手のレインウェアのストームクルーザー、どちらを持っていくかギリギリまで悩んでいたのですが、防寒が必要だと判断してストームクルーザーを選択していましたが、結果的には大正解で、パーサライトにしてたら防寒性能が足りなくて、地味に体力が削られていたのだろうなと後になって思いました。


途中でテンション上がったりw、服を着たりしながら進んで、WS南庄給水所に着いたのは予定の16分前。

苦手な区間ですが、1周目だったこともあって少し貯金が増えました。

苦手な区間も終えて、ここからしばらくは可もなく不可もなくな感じで淡々と距離を消化していくことが出来ました。

マイルの25分後にスタートした50kmのゲストランナーのおっくん(奥宮さん)に抜かれた後に、少し後ろについて流石の綺麗な走りを見学したり、元三大師への下りでは50kmの部に参加している知り合いに追いつかれて少し声をかけあったり(*´ω`)

元三大師への下りと、折り返しての登りは選手同士エールを送りあえるので、ロードの下り&登りのしんどい区間ではありますが、やはりいいポイントです!

そのまま登ってって、A5 横川エイドに到着。

ここでも妻と娘が待ち構えていてくれましたが、エイドに到着した段階では全く気付かず・・・(;´_ゝ`)

いやー、やっぱレース中はとても視野が狭いですねぇ・・・、だからコースロストも多いのでしょうか・・・w

A5 横川エイドを早々に後にして、根本中堂に再び戻っていくまでのルートは中々の激坂です。

昨年走ったもののほとんどここの区間の記憶が残ってなかったので、「あぁ、こんな激坂あったんだっけ・・・」と感じました。

昨年は70km地点で間に合わなくなってリタイアしているので、1回しか通ってないから記憶にないのかなぁ・・・、今年は何としてでももう一回ここを登るぞ・・・と思いながら、淡々と、一定ペースで登り続けます。

根本中堂まで戻ると、ゲート通過前にエイド&ドロップバッグへ!

ドロップバッグからジェルやらドリンクやらを手短に補充して、2周目へGO!

ゲート通過はスタートから6時間43分後となりました。

貯金は増えなくなってきたけど、今のところ順調・・・!昨年の50km通過より30分速いし。

上半分2周目

2周目は、横高山に行く前に一回下ってから登る必要が無く、直接横高山の山頂に向かって進めるので、気が楽です。

A3 せりあい地蔵に着いた時点で貯金は19分。

それなりに貯金はありますが、昨年、2周目のこの先の区間で25分遅れてしまって間に合わなくなっているので、むしろここからが本番です。

Photo by はく(@mossgreen_183)

1周目も感じましたが、やはりここの区間はキツイ・・・!

全歩きするほど急な区間ではないものの、走るにはキツかったり、とはいえ斜度が緩んだらすぐ走り出さないとズルズルとタイムロスが積み重なってしまう、個人的に本当に気の抜けない区間です。

集中を保って・・・、ひたすら強度を緩めず、かといって強すぎず・・・ということを意識し続けて、何とかWS 南庄給水所に到着・・・!

タイムは・・・、

1周目より4分緩くした区間の所要時間に対して、さらに7分遅れたものの、まだ貯金も残している・・・!

これは・・・、今回こそいけるぞ・・・!

と、ここにきてようやく完走が視野に入ってきました。

正直ここまでは、気管支の不調もあっていつ潰れるか全く分からず、やや貯金しつつの進行ではあるものの、かなり懐疑的な気持ちで進んできていましたので・・・。

とはいえ、貯金を切り崩すモードになり、油断も全然出来ないので、緩めすぎず、強めすぎず、で先を急ぎます。

2度目となる元三大師への下りと、折り返しての登りでは、マイルの選手としてはお互い完走が視野に入りつつある状況、50kmの選手は結構頑張らないと間に合わない状況ということで、送りあうエールにも一層力が入ります・・・!

この辺りでは、明らかに1周目よりペースが出ていないことが自分でも分かり、精神的に焦る気持ちも徐々に出てきますが、緩めなければ、潰れなければ間に合うはず、と信じてひたすらに足を前に進めます。

進み続けて、A5 横川エイドに着いたのはスタートから10時間6分後。

貯金を切り崩しつつも、何とか予定より早く関門突破・・・!

これはもう諦めなければ絶対いけるはず・・・!

脳内ではファイト・ウィズ・ラブが流れ出す・・・!w

これスマホのスピーカーで流したら何人かの方は笑う、場合によっては泣くのかなーとかくだらないことを考えながらw、とはいえ余裕があるわけでもないので必死に進み続けます。

タイム的には一定程度の余裕があるはず、しかし落ちていくペースに不安がいっぱい。

まぁ、ペースが落ちようが落ちまいが、結局やることは一つだけで、残りの距離を意識しつつ、ひらすら出来る限り速く進むだけ・・・!

去年はその点に対する覚悟が甘かったのも敗因の一つなので、同じ轍はもう踏まないよう、到着が何時になろうがやれることをやるだけです。


そのまま進み、

貯金がさらに減り、

11時間切りは無理そうかなーというくらいになりつつも、

制限時間には十分間に合う時間に根本中堂まで戻ってこれました。

ゴールの少し手前の坂で、妻と娘が出迎えてくれました。

普段、妻と娘が応援に来てくれた時は、娘が一緒にゴールしたがるので(私も一緒にゴールしたいし)娘と二人でゴールしています。

・・・が、今回は色んな箇所で応援してもらっている時点で自分の希望は決まってて、妻も誘って三人でゴールすることに。

幸い妻に断られなかったのでw、三人で手をつないでゴールし、無事、比叡山インターナショナルトレイルラン 50マイルを完走出来ました!

ゴールフォトのためにわざわざヘッデンしまって、キャップは被りなおしてますw
JETTのロゴがよく見える~(*´з`)
Photo by はく(@mossgreen_183)

ゴール後

終盤間に合わないかなーと思ってましたが、11時間切りもできてて、10時間58分59秒でのゴールとなりました。

かなり私にパーソナライズされた良く出来たタイムチャートだったかなと思います

一時は15分以上の前倒し進行もできていたので、場合によっては10時間45分切りなんてのもあり得るかなーと思いましたが、終盤のペースダウンはどうしようもなかったです。

序盤である下半分をもうちょっと抑え目にしていたら場合によっては・・・と思わなくもないですが、まぁ今の走力的にはかなり理論値に近しいリザルトになってるんじゃないかなという気もします。

ゴール後は和労堂?事務所?だかの建物で、もらったOS-1をチビチビ飲みつつ一息ついてから、特に知り合いもいなさそう&残ってなさそうなので、ドロップバッグを回収して帰ることに。

建物から外に出たら、さっむい!!!

先ほどまでは全然感じてなかったのですが、走り終わって体温が下がり、疲労で代謝もしっかり落ちているのでめちゃくちゃ寒い。

ガタガタ震えながらドロップバッグを回収し、車に戻ったら今度は吐き気が。

限界まで出し切ったレース後としてはいつも通りですが、今回も中々の体調不良っぷりです・・・w

適度な有酸素運動は健康に良いですが、まぁ正直私含めてマイルに挑戦する人たちは、どう考えても健康に悪いことやってますよね・・・w

まぁ、何はともあれ、無事完走出来て、昨年のリベンジを達成することが出来て良かったです!

次戦の予定は、TAMBA100アドベンチャートレイル 100マイル。

距離174km、獲得標高16,300m、個人的に今年最大のターゲットにしているメインレースとなります。

エントリーは3月末まで受け付けている(※)ので、マイルを完走出来た人も出来なかった人も、良かったら一緒に丹波の山で一緒に苦しみましょう・・・(*´ω`)

制限時間もたーっぷり57時間あるヨ(;´_ゝ`)

TAMBA100アドベンチャートレイル実行委員会 – 【公式HP】

※但し、100kmの部、100Mileの部は事前審査があるので、エントリーされる方はお早めに。
3/29~3/30で試走会も予定されているので、そちらに参加してみて考えるというのも良いかもしれません!
3/29-30(土-日)TAMBA100 試走会100mile
3/29 0時スタート、100mile全コースを走るとかいう、相変わらず訳の分からない試走会ですがw
私は今のところ、適当なところで離脱するのを前提に、スタートから参加させてもらおうかなーと検討しています。

たぶん誰も興味ないであろう攻略編(ぇw)も後日ブログ記事として投稿しようと思うので、興味のある方はブックマーク、またはX(@y_cyclepot)のフォローをお願いします。

おまけ: ギアとか

ウェア

  • レイン上: モンベル ストームクルーザー
  • レイン下: モンベル パーサライト
  • 防寒着: モンベル ジオラインM.W
  • グローブ: UNWASTED adapt
  • シャツ: INNER-FACT ウルトラライトシャツ
  • パンツ: INNER-FACT 5インチランニングパンツ
  • 靴下: INNER-FACT ラミー靴下5本指
  • その他
    • カーフスリーブ(c3-fit)、ゲイター、キャップ(Bioracer JETT edition)、バフ(Bioracer JETT edition)
  • ザック: Salomon S/LAB ULTRA
  • シューズ: Salomon Genesis
  • ヘッドライト: Milestone MS-K1
  • その他
    • 熊鈴、エマージェンシーシート、マイカップ、ファーストエイド、ポイズンリムーバー
Photo by 泥パン氏。(@AKIOcom)

補給

スタート時

  • 自作カーボウォーター 1L 480kcal
  • 自作カーボジェル 250ml 480kcal
  • オイエナ 1個 549kcal(使用せず)
  • アミノショット 1個 109kcal
  • MAGMA 6包
  • カフェインカプセル 600mg(まさかの紛失で使用できず・・・!w)

ドロップバッグ

  • 自作カーボウォーター 1L 480kcal(500mlしか持っていかず)
  • 自作カーボジェル 250ml 480kcal
  • マグオン 2個 240kcal(1個しか使用せず)

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