私は大好きZwift。
ですが、Zwiftはあくまでインドアサイクリングであり、バーチャルサイクリングですので、
サイクリング好き = Zwift好き
ではありません。
結構人によって向き不向きのあるZwift、向いている人、向いていない人を勘案してみたいと思います。
サイクリングの代わりに乗りたい人
間違いなく向いてません。
Zwiftはサイクリングやポタリングの代わりにはなり得ません。
なぜなら
- ハンドル操作はありません。曲がり角ではボタン操作で曲がる方向を指定できるだけです。
- いわゆるゲームのオープンワールド風ではありますが、エリアはそれほど広くはありませんので、すぐに全てのコースを回りきってしまうでしょう。
- コミュニティ関連機能は現状充実していません。いわゆるフォロー・リフォローがあるだけです。
- サイクリングにある「気持ちのいい空気」や「気持ちのいい風」はありません。(扇風機を設置して体は冷やせても、脳はごまかせませんw)
と、Zwiftにサイクリング要素なんてありません。
サイクリングの代替として始めた人は、おそらく以下の2パターンの結末を迎えることでしょう。
1.一通りコースを巡って飽きて解約
2.トレーニングに目覚め、サイクリングそっちのけでワークアウトやレースを行う
ダイエットしたい人
これは難しいです。
「ダイエットしたい」という目的がある人にももちろんお勧めできるのですが、ダイエットを継続できるかどうかというとその人の意思次第となってきます(´_ゝ`)
ただ、少なくとも「ローラーだけでダイエット」するより、「ローラー&Zwiftでダイエット」する方が、継続はしやすいと思います。
なぜなら各種ワークアウトメニューが用意されていて、漫然と乗るより「ゲームとしてメニューを消化」といった形で取り組めます。
また、6週間や12週間など、中長期的にフィットネスを向上させるトレーニングプランも用意されていますので、まずは○週間、といった形で目標をもって取り組むことも可能です。
中長期的なメニューは、毎日のものもあれば、週3~5日といったものもありますので、そういった点でも取り組みやすいです。
(もちろん週に1回好きなメニューを行うことも可能、ですが効果的にダイエットしたいなら週に1回はちょっと少ないでしょう)
ワークアウト終了後には、消費カロリーが表示される点もいいですね。
食べたものを記録するレコーディングダイエットと併用することで、カロリーコントロールがしやすくなるでしょう。
なお、ダイエットしたいなら「そもそも実走すればいいのでは?」・・・というと、もちろんその通りです。
ですが、時間単位あたりの効率を求めるなら、Zwift・・・というよりローラーの方が優れています。
それについては後述します。
フィジカルトレーニングしたい人
Zwiftはトレーニングをサポートするサービス(ゲーム)です。
フィジカルトレーニング、その中でも特にパワートレーニングを行いたい人には、非常に向いているでしょう。
ワークアウトはゲームのようになっており、メニューをきちんと達成できたかどうかが、セクションごとに視覚的に分かるようになっていますので、非常に取り組みやすいです。
自分でメニューを決めて、その通りにこなせる人はもちろん凄いですが、中々思った通りに追い込むのは難しいものです。
Zwiftですと、パワーが足りてなかったり、逆に出し過ぎだったりすると指摘してくれますので、狙ったパワーゾーンを維持する目安にしやすいです。
スキルトレーニングをしたい人
これは向いていません。
ローラーでスキルトレーニングとなると、必然的に三本ローラーで行うことになるかと思いますが、三本ローラーとパワートレーニングおよびZwiftはあまり相性が良くありません。
また、パワーやZwift画面を気にして万が一の落車を起こってしまうと非常に危険ですし、Zwiftを実行している機器(ノートPCやiPad)ごとクラッシュしてしまったら目も当てられません。
もちろん出来なくはないのですが、、、やはりわざわざZwiftでやる必要が見当たりませんし、Zwiftにスキルトレーニングの助けになる要素はありません。
長距離耐性を付けたい人
これは向いていません。
Zwiftというかローラー自体、1時間以上乗るのは結構厳しいです。(私は今までの最長で1時間40分)
ローラーは姿勢を変えずらく、自転車を振ったりもできないので、どうしてもシッティングの、特に一定の姿勢で走り続けることが長くなってしまい、お尻に負担がとってもかかります。
そのため、ブルべやフレッシュ、キャノンボールなどのトレーニングとして、長距離耐性を付けるというトレーニングを行うことが困難です。
「飽き」を多少なりとも緩和するという意味ではZwiftも良いかもしれませんが、やはり長距離耐性は実走でつけるほかないでしょう。
なお、巡航速度の底上げという意味で、フィットネス向上(パワー向上)はとても意味がありますので、そういったトレーニング、要はパワートレーニング&FTP向上には、先述の通り向いています。
※2021/4/2 追記
結構厳しいと書きつつ、今現在2~3時間平気で乗ってます。
単純に長距離耐性がなかっただけで、慣れですね、慣れ。
なので、Zwiftでも長距離耐性は全然養えます!
気軽にレースに参加したい人
Zwiftのレースが現実のレースと同じかどうか・・・、というともちろん違います。
[同じ点]
- ドラフティング効果がある
- 脚質によって戦略が異なり、スプリント、ロングスパート、逃げ、山岳アタックなどが可能
- PWRやFTP値は非常に重要、アタック力はそれ以上に重要
- 周囲の人との駆け引きがある
[違う点]
- 位置取りはパワー値のみで調整
- 他選手との接触という概念はなく、自動でよけるし、なんならすり抜ける
- ローテーションもパワー値のみで調整となるため、現実以上に周りにくい
- 極稀に不正をしている人がいる(体重の過少登録、チート等)
- 周囲の人とのコミュニケーションがほぼない
- ボタン一つで即参加できる
- 毎日、1時間に1レース以上開催されている
- クラス分けはあるが、自己申告
- マリオカートみたいにアイテムがある(マリオカートほど決定的な要素にはならず、あくまでサポート程度)
バーチャルレースですのでやはり現実とは異なります。
上記を踏まえていいところと悪いところはこんなところでしょうか。
[良い点]
- 落車がない
- 気軽に参加できる(参加費無料!Zwiftは月額1,500円以外の課金要素なし!)
- 中切れしても怒声、罵声を浴びせられることがないw
- ローテーションを強要されることもないw
- レースとしてしっかりと成立しており、駆け引きもある
[悪い点]
- バーチャルだからのめり込めない人もいる
- ほぼすべてのレースでスタートダッシュ(4.5w/kg~5.5w/kg)のセレクションがあり、これに乗れないと上位進出は望めない
Zwiftレースが好きかどうかは、テレビゲームが好きかどうかでも変わってくるかもしれませんね。
「テレビゲームの勝負とかいまいち真剣にやる気おきないんだよね~」とかって人は向いていないかもしれません。
一般的なゲームと違うのは、「フィジカル」要素があるところでしょうか。
私は現実のレースに参加したいという思いはありますが、落車に巻き込まれたくないし、そもそも参加にかかる色々なことが面倒、交通費含めてお金がそこそこかかる、など、デメリットが大きい割に、出たところで勝てる見込みもないので現状参加する気はないのですが、ボタン一つで気軽に参加出来て楽しめるZwiftレースは好きで、ちょくちょく参加しています。
参考>>ブログ投稿: Zwiftレースで先頭についていく
参考>>ブログ投稿: ZwiftレースCクラスで1位を狙う
時間のない人
ローラーは実走に比べると、トレーニングやカロリー消費という観点での時間効率は非常によいです。
そのため、上記の観点で時間効率を求める人には向いています。
まず準備について。
実走の場合は外に出るため、着替えや持ち物など、それなりに用意が必要でしょう。
夏場は日差し対策に日焼け止めを塗ったり、冬場は寒さ対策にしっかりと着込んだり。
ローラー&Zwiftは家の中できますので、日焼け止めは必要ありませんし、実走のような寒さ対策も不要です。
なお、ロードバイクに乗ることは変わりませんので、サイクルジャージ(パッド付のパンツ)はローラーでも履いた方が良いでしょう。
私は上下3,000円ほどの安いサイクルジャージをローラー用にしています。
次にパワーコントロールです。
実走の場合、パワーメーターを持っていてサイコンで確認できたとしても、道路状況に応じて減速や停止をしなければなりません。
また、住宅事情によっては、安心して走れる場所まで移動が必要だったりすることもあるでしょう。(私は家から出たら即気持ちいい道ですが(*´з`))
ローラー&Zwiftの場合、乗ったら即好きな強度で走れますし、信号待ちなんてありません。
また、先述したレースなども、休日を1日費やす必要なんて全くなくて、レースの開始20分くらい前からアップして、レースして、クールダウンするだけと、余計な移動や待ち時間などありません。
(逆に言えば、そういったレース以外の要素を仲間とワイワイやるのが楽しい人には、非常に味気なく感じるでしょう)
屋内で運動したい人
超ピンポイントで向いている人を無理やり上げている感がありますが、これ結構ニーズとしては高いと思っています。
分かりやすい例ですと、子供がいて家を空けられない人です。
私は5歳の娘がいます。それほど手はかからなくなってきましたが、一人で留守番をさせるにはまだ不安な年齢です。
家は空けられないけど1時間のフリーな時間は取れる、というときにローラー出来るのは大きいです。
また、夜遅くなど、一人で外を走るのは怖いという場合も、屋内で運動できるのは大きいですね。
熊出そう…(;・∀・)#一応熊よけ鈴持ってます pic.twitter.com/u5dIll8EvB
— cyclepot (@y_cyclepot) March 23, 2018
まとめ
かなり主観の強い、かつZwiftの話なのかローラーの話なのかこんがらがった内容になってしまいましたw
まぁ、Zwift自体、ローディーのローラー生活に革命を起こしたといっても過言ではないサービスですのでしょうがないですね(´_ゝ`)
私はZwiftのないローラー生活は考えられません。
Zwiftなしでローラーするくらいなら実走します。
ですが、Zwiftがあるなら、場合によっては実走よりZwiftしてます(´_ゝ`)
価値観は人それぞれだと思いますので、少しでもローラー&Zwift導入の参考にでもなれば幸いです。